北海道といえば冬のイメージが強いと思いますが、星野リゾート トマムでは夏も楽しめるところが強みです。夏は雲海やファームなどが人気で、『グリーントマム』とも呼ばれて多くのお客様が訪れてくれています。
冬はもちろんスキー場などを目当てに多くのお客様に訪れていただいており、雪質も満足いただけるものだと思います。
CASE
星野リゾート トマム / 総支配人
渡辺 巌
北海道占冠村に1000haという広大な敷地を有する星野リゾート トマム。そんな北海道最大級のリゾートホテルでは、夏は雲海、冬はスキー場などをお目当てに、年間を通して多くの観光客で賑わっています。閑散期がほとんどないと言っても良い星野リゾート トマムでは、常に多くの人材が必要とされており、その確保はどのようにしているのでしょうか。今回は総支配人である渡辺さんに、人材の課題や星野リゾートの今後の展望なども合わせてお伺いしました。
渡辺さん
北海道といえば冬のイメージが強いと思いますが、星野リゾート トマムでは夏も楽しめるところが強みです。夏は雲海やファームなどが人気で、『グリーントマム』とも呼ばれて多くのお客様が訪れてくれています。
冬はもちろんスキー場などを目当てに多くのお客様に訪れていただいており、雪質も満足いただけるものだと思います。
渡辺さんの言う通りインタビュー当日(9月上旬)も、平日にも関わらず多くの観光客で賑わっていました。施設内は訪れた人々を魅了する作りになっており、滞在を楽しんでもらえるような空間作りはまさに一見の価値ありです。
敷地内にはカラフルな外観が印象的な「トマム ザ・タワー」と全室スイートの「リゾナーレトマム」と言う2つの宿泊棟があり、今回はリゾナーレトマムの1室でインタビューを行いました。
渡辺さん
リゾナーレトマムは200室あり、こちらの部屋はスキーヤーズスイートルームと言います。その名の通りスキーヤーが滞在を楽しめるように設計されたコンセプトルームで、特徴は山小屋をイメージした落ち着いた色合いに、スキー場を間近に見てもらえる間取り。
昔からのスキーヤーには馴染み深いシングルリフトチェアを家具として使用したり、トマムの実際の山を壁面に施して、その日の滑りの振り返りや明日の予定を考えることもできます。
さらにスキーヤーならではと言える大きな荷物を全て収納できるベッドルームや、ブーツの乾燥も室内でできるようになっていました。この他にも雲海をテーマにした部屋があるなど、滞在を最大限楽しませてくれる星野リゾートのホスピタリティを具現化したような部屋が並んでいます。
スキーヤーズスイートルームの内装
星野リゾートのリゾナーレトマム
広大な敷地に毎日多くの観光客が訪れる星野リゾート トマムでは、働くスタッフも相応の人数が必要となります。総支配人である渡辺さんに人材面での課題を教えていただきました。
渡辺さん
今の課題は採用人数が限られていることです。北海道内だけを見ても、ニセコやルスツに代表されるような競合が増えてきています。
一昔前は大型施設といえばトマムだけとも言える状況でしたが、採用できる人員が足りていないのが現状です。
採用人員の需要に対して供給が間に合っていない現状に課題感を感じていると言う渡辺さん。それでも、スタッフを募集する上で他のエリアにはない、トマムならではの強みがあると強く語ってくれました。
渡辺さん
トマムは山の中にあるので一見僻地のように思われがちですが、実は札幌からのアクセスも良いです。さらに北海道の中心に位置しているので、空港が近くに3つもあります。
帯広空港、旭川空港、新千歳空港と3つの空港からアクセスが良いので、全国各地からの利便性も高いと言えると思います。
冬はもちろんですが、夏も観光や避暑地としても優秀なので、リゾートバイトスタッフの方も長期で来ていただけたら理想的ですね。
全国各地から利便性が高い土地柄は、リゾートバイトとの相性が非常に良いと思われます。リゾート内を深く知っているスタッフが増えることでお客様へのサービスも向上するという考えもあり、長期勤務が理想的だと言います。
リゾートバイトスタッフからも、年間を通して楽しみがあるエリアで、長期間働けることはメリットが大きいという声は少なくありません。
常にリゾートバイトスタッフが一定数働いている星野リゾート トマム。渡辺さんにスタッフについてお聞きしてみました。
渡辺さん
リゾートバイトスタッフの方々には、仕事は仕事だけどリゾートを楽しみながら、それをお客様に伝えてもらいたいと考えています。
トマムに来たことがない方は、『何が近くにあるのかわからない』など不安も大きいと思いますが、まずは来てみないとわからないのでリゾートを楽しむ気持ちで来てもらいたいです。
オン・オフの切り替えをはっきりして、プライベートな時間も同時に過ごしてもらいたいという渡辺さん。派遣会社が数ある中でグッドマンサービスについての印象をお聞きしました。
渡辺さん
人事担当者にも聞きましたが、グッドマンさんからは季節を変えてリピーターさんが多く来てくれています。そういった方はスキルの習得具合が深く、人員の入れ替えが多い現場においてチーム運営の安定と、重要なポジションを担ってくれる方が多いです。
実際には1ヶ月でようやくスキルがついてくる印象なので、本来の力を発揮する前に期間終了ということも珍しくなく、リピーターは非常にありがたいですね。
外資系のホテルでは分業制が多く責任あるポジションにリゾートバイトスタッフが就くことは難しいですが、星野リゾートではスキル次第で重要なポジションを任されることもあるそうです。スタッフの働きがいという点でもリピーターが生まれやすい環境と言えるかもしれません。
渡辺さん
星野リゾートでは『その土地の良さ』を知ってもらうことを強く打ち出しており、その土地の進化はこれからも外せない要素です。新しいプログラムが入れば、当然人員も新たなスキルも必要となります。
グッドマンさんには安定的に就業をしてもらえて、スピード感を持って人材確保ができることを今後も期待したいです。
フロントで働くスタッフ
星野リゾートでは様々なポジションで働くマルチタスクを採用
最後に星野リゾートの今後の展望をお伺いしました。渡辺さんが見据える未来はどのようなものなのでしょうか。
渡辺さん
星野リゾートの認知は着実に高まっていると感じますが、トマムは『リゾナーレ』というサブブランドを掲げているので、サブブランドの認知も今後高めていきたいと考えています。
以前は北海道内で星野リゾートと言うとトマムだけでしたが、今は旭川、札幌、白老、小樽など開業が進んでいます。その総客室数は2100を超えてきており、北海道内では大型チェーンに足を踏み入れているでしょう。
お客様にとって魅力的であることと同時に、スタッフにとってもリゾートや都市型など様々な働き方があり、魅力的なものになってきていると思います。
今後も北海道での開業は増えていくかもしれないので、グッドマンさんにもサポートをお願いしたいです。
星野リゾートには「リゾナーレ」の他に「星のや」「界」などのサブブランドが全国各地に点在しています。
北海道内だけをとっても開業が進み、進化している星野リゾート。リゾートバイトスタッフにとっても、一度得た星野リゾートでのスキルやホスピタリティを活かして、様々な土地や違ったブランドで働く事も可能と言えます。
認知を高めていきたいと言う渡辺さんご自身も、北海道のテレビ番組に出演するなど個人での活躍の場も増えてきているようです。
これからも躍進を続ける星野リゾート トマムから目が離せません。